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永井昭弘のそれって丸投げ?ユーザー責任を斬る

タコ壺に籠もっていない?情シスは外に出よう

永井 昭弘=イントリーグ 2017/07/10 日経SYSTEMS
出典:日経SYSTEMS2017年7月号p.8
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

 筆者が若いころからお世話になっている某大手企業の元CIOは、事業部門から情報システム部門に異動したときに、情シス部員の内向きの思考と行動に驚いたという。「まるでタコ壺に入って、しかも底の方にへばりついているようだ」とその様子を表現した。

 元CIOは情シスの意識改革に乗り出し、数年かけてそれを成し遂げた。意識改革に対して情シス部員から強い抵抗があったわけではない。逆に反抗するような気概もなく、最初は「笛吹けども踊らず」といった状況だったという。それを粘り強く少しずつ改革していったそうだ。

 ある中堅企業のシステム部長はなるべく部下の情シス部員を外に出そうと腐心している。この部長いわく「情シス部員は忙しく、目の前の仕事に没頭しがちだ。しかし、それでは自社の事業や他社の事例、新しい技術などに無関心になり、当社のIT活用が凡庸に終わる。だから、部長が部下の仕事を仕訳して時間を作り、外を見る機会を与えなければならない」。

 これら元CIOや情シス部長のような考え方の上司であれば部員は成長する機会に恵まれるだろう。しかし、その機会を生かせるかどうかは本人次第だ。しかも、前述のような開明的で行動力もある上司の下で働けるとは限らない。上司がタコ壺思考であれば、自分から積極的に行動しない限り、一緒にタコ壺に籠もる羽目に陥る。

 しばらく続くとそれが当たり前になり、居心地が良くなって抜け出せなくなる。それでもこれまでのように情報システム部門が存在するならば、サラリーマンとしてはやっていけたかもしれない。しかし、情シス不要論は極論だとしても、経営者が求めるシステム部門の在り方は大きく変化しつつある。タコ壺に籠もっていては変化に対応できない。

 情シス部員は積極的に外に出よう。手始めに社内の他部門との接点を多く作るように心掛けたらどうか。エンドユーザーから相談があれば自分からユーザー部門に向かう。社内行事があれば、勇気を出して参加。仕事だけでなくインフォーマルな接点も大切だ。

 ベンダーとの接点を増やしたり、変えたりすることも考えよう。既存ベンダーが来たときだけ話すのではなく、たまにはベンダー訪問する。展示会やセミナーなどに出向き、別のベンダーともコミュニケーションを取る。

 IT資格を取得しよう。そして資格者が集まる会に参加すべきだ。そこには様々なユーザー、ベンダーの人達がいる。直接的に利害関係のない立場で情報交換したり、懇親会で意気投合するのは結構貴重な経験となる。

 「職場はタコ壺でも、自分には趣味があるから大丈夫」と考える読者もいるだろう。プライベートの趣味やスポーツでリフレッシュするのはもちろん非常に有益だ。しかし「直接の仕事でもなく、完全なプライベートでもない」中間に位置する活動やその仲間がいると、社会人生活はさらに充実する。その仲間がいずれ重要な人脈になる例は少なくない。情シス部員は外にも目を向け、できる範囲でよいから行動しよう。タコ壺上司に職場環境を「丸投げ」していると、貴重な社会人人生の一時期が無駄になってしまう。

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