昔から、2.4GHz 帯で利用するWi-Fi(無線LAN)干渉源の代表例として紹介されることが多いのが電子レンジだ。
よく考えると、ほとんどの飲食店やコンビニには電子レンジもアクセスポイントも設置されているし、家庭でも共存している。オフィスでも、休憩スペースの片隅に弁当を温めるための電子レンジが置かれていることが多い。両者とも生活をするうえで必需品になっているということだろう。
では実際のところ、電子レンジが発する電磁波はどれくらいWi-Fiに影響するものなのだろうか。筆者が勤務するオフィスの休憩ルームで、電子レンジをONにした際の通信速度の変化を測ってみた。
劇的に遅くなってしまった
まずは図1のグラフを見てほしい。実験の詳細は後述するが、電子レンジをONにした際に大幅な通信速度低下がみられた。