「一台のアクセスポイントに何端末繋ぐことができますか?」。このような質問を受けることが非常に多い。読者の中にも、こうした質問をしたことがある人はいるはずだ。

 Wi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントに接続できる端末数には、上限が設けられている。企業向けのアクセスポイントをよく見るとカタログにその数値が記載されている。「2.4GHz:XX端末、5GHz:XX端末」などと、周波数帯ごとに接続可能な端末数が設定されていることもある。アクセスポイント製品によっては、認証方式や暗号化方式で上限が変動する機器もあるので、注意が必要だ。

 例えばシスコシステムズの「Cisco Aironet 1702」の仕様には、「200端末/radio」と表記されている。しかし、実際に200クライアントを接続した状況を確認した人は少ないのではないだろうか。

 というわけで、まずは本当にカタログ通り200台のクライアントを接続できるのかを試してみた。

 200台もの端末を用意するのは大変なので、仮想的な端末をイクシアの「IxVeriwave」上で動かす。アクセスポイントと、端末アンテナは、電波暗箱に入れ、周囲の電波干渉が少ない環境でテストした(写真)。

写真●実験した電波暗箱の様子
写真●実験した電波暗箱の様子
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