前回に続いて、アップルの2016年を振り返る。前回はハードウエア事業に関してまとめた(関連記事:アップルの2016年を振り返る:ハードウエアとコンピューティングの方向性)。後編となる今回はソフトウエアとサービスに関して振り返る。

 まず、任天堂が12月15日にリリースしたゲーム「スーパーマリオ ラン」。公式Twitterによると、リリースから1週間で5000万ダウンロードを達成した。世界各国の無料ゲームランキングで1位となり、すべてのステージが楽しめるようになるアプリ内課金でも、配信されているほとんどの国で1位となった。

 アプリに関する調査会社である米Sensor Towerによれば、スーパーマリオ ランのリリースから1カ月の売上は7100万ドル(約83億円)になると予測されている。この数字は、「ポケモンGO」の1億4300万ドル、「クラッシュロワイヤル」の1億700万ドルに次ぐ数字になる。

 スーパーマリオランは、現在アップルのiOS/App Storeのみでリリースされており、Android/Google Play向けにはリリースされていない。1アプリ当たりのGoogle Playでの売上高は、おおむねApp Storeの売上高の5割程度とされる(appleinsiderの記事)。もし「スーパーマリオ ラン」がAndroid向けにも同時に配信されて、Android向けの売上高が加わっていれば、iOS/Android向けを同時リリースしたポケモンGOに匹敵する売上高を達成していたかもしれない。