スパム(SPAM)と言えば、メールボックスに届く忌まわしい存在だ。

 差出人がよく分からず、欲しくない物を買わされそうなメール、という印象が強い。個人的な定義としては、ショッピングサイトから届き続ける、キャンセル手続きがとても面倒なメールマガジンもスパムに含むことにしている。

 ただし、昨今のスパムメールはよく出来ている。例えば、FacebookやTwitterから届くメールに模したデザインでパスワード変更を促す内容。これに引っ掛かってしまうと、アカウントを乗っ取られる原因となる。よく分からない差出人や、覚えのないメールには安易に反応しないようにしなければならない。

 そんなスパムにも新たなトレンドが現れている。それは「カレンダーの招待状」だ。

iCloudカレンダーにスパムの気配

 米アップルの「iCloudカレンダー」や米グーグルの「Googleカレンダー」といったクラウド型のカレンダーサービスは、自分のカレンダーに加えて、他人と共有するカレンダーを用意したり、知人をある特定の予定に招待したりできる仕組みを備えている。

 iCloudに家族メンバーを登録している場合、家族の共有カレンダーが自動的に用意される。予定を入れれば、家族のiPhoneやiPadに共通の予定が入る。この場合、予定の編集は家族メンバーであれば自由にできる。

 他の人から予定に招待された場合、点線で囲まれた予定として自分のカレンダーに入って来る。招待に応じる操作をすると自分のカレンダーに正式な予定として入る。招待の手順は相手のメールアドレスを入力して招待状を送るだけだ。