米アップルをカバーしているメディアは、先週とても忙しかった。

 2016年10月25日(日本時間)には「iOS 10.1」がリリースされ、日本でも「Apple Pay」がスタートした(関連記事:米アップル、日本でApple Payを提供開始)。「iPhone 6」以降のデバイスではアプリやWebサイトでの決済がApple Payでできるようになった。「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」と「Apple Watch Series 2」では、日本でも「iD」「QUICPay」「Suica」で店頭決済ができるようになった。

 その日の夜にはアップルの2016会計年度第4四半期(2016年7~9月期)決算が発表された(関連記事:Appleの7~9月期決算は減収減益、中国の売上が30%減)。売上高は469億ドル、純利益は90億ドル。売上高は前年同期比で9%の下落となった。

 これで2016会計年度の通期決算が確定し、2001年以来実に15年ぶりの減収減益となった。主力となるiPhoneは、販売台数5%減、売上高13%減と不調だった。ただ、販売台数を1ケタ台半ばの下落にとどめた点について、筆者は意外に感じた。

写真1●新型「MacBook Pro」発表イベントの様子
写真1●新型「MacBook Pro」発表イベントの様子
(撮影:松村 太郎)
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 そして10月27日(現地時間)には、「hello again」というタイトルを付けた「MacBook Pro」の刷新を発表するイベントが、カリフォルニア州クパティーノにある本社キャンパス内の、「タウンホール」と呼ばれる小さなステージで行われた(写真1)。今年3月には「この会場でのプレスイベントは最後になる」とCEO(最高経営責任者)のTim Cook氏が締めくくっていた(関連記事:FBI問題も絡めつつ「持続可能性」を主張したAppleの「iPhone SE」発表会)。だが、実際はもう1度、イベントを開いたことになる。