米アップルが米国の記者に対して、Macに関するブリーフィングを実施したことが2017年4月上旬に伝わってきた。Tech CrunchBuzzFeedDaring Fireballが参加したブリーフィングの場には、フィル・シラー上級副社長やクレイグ・フェデリギ上級副社長も同席した。

 アップルが将来の製品計画に関してブリーフィングを行うことはまれだ。それだけMac製品、特にプロユーザー向けの製品に関して、「説明が必要な状況である」との認識を反映したものと考えられる。

Mac Proをマイナーチェンジ

写真●「Mac Pro」のユニークな外観
写真●「Mac Pro」のユニークな外観
(出所:米アップル)
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 「Mac Pro」(写真)は、黒く磨かれた金属きょう体の円筒形コンピュータだ。アップル主催のイベント「WWDC 2013」で披露されたそのデバイスは、登場したプレゼンテーションこそ迫力があった。

 だが、以来長らくアップデートされずに“放置”状態が続いてきた。

 そのMac Proについて今回、搭載するCPUやGPUを刷新するマイナーアップデートを実施した。新しいMac Proは、Intel Xeonプロセッサ(6コア、8コア)、デュアルAMD FirePro D500グラフィックスという構成。大幅に値下げされ、2999ドルから選択できるようになった。

 Mac ProでIntel Xeon、 デュアルAMD FirePro D500 GPU、16GBメモリーという構成を選べるようになった(現行は「3.7GHz Quad-Core Intel Xeon E5」、12GBメモリー)。価格はエントリーモデルが2999ドルから。現行6コア・モデル(3999ドル)は8コア、デュアルD700 GPUモデルにアップデートされる。

 ただし、ボディーのデザインに変化はない。MacBookシリーズでは外部インタフェースとして物理ポートがUSB Type-C(USB-C)の「Thunderbolt 3」が搭載されているが、Mac Proでは引き続き、USB 3.0とThunderbolt 2が搭載される。