2017年1月9日、米アップルが「iPhone」を発表してからちょうど10年となった。同社のWebサイトでは、2007年1月9日にスティーブ・ジョブズ氏がiPhoneを発表した際の写真を紹介し、ティム・クック氏、フィル・シラー氏のコメントを発表している。
スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneを発表したのはサンフランシスコで開催されていたイベント「Macworld」の基調講演のステージだった(写真1)。「3つの新製品を披露する」として紹介したのは、ワイドスクリーンとタッチ操作の「iPod」、革命的な携帯電話、とても優れたインターネットコミュニケーションデバイスだった(関連記事:「電話を再発明する」---Jobs氏がMac OS X搭載の携帯電話機を発表)。
現在、四半期ベースでは既にアップル第2のビジネスとなっている「App Store」は、iPhoneが発売された翌年の2008年、「iPhone 3G」と共に登場した。名前の通り第3世代無線通信をサポートし、日本を含む米国外の市場でも発売された(関連記事:「iPhoneはパソコンよりも快適」と孫社長,iPhone 3Gの発売で1500人の大行列)。
しかし、日本人は素直にiPhoneを褒めることができなかった。なぜなら、性能面、できることの面で、日本の携帯電話の方が「10年進んでいる」と思われたからだった。この話は、本稿の最後に関わってくる。
今回は、iPhoneが変えたことを3点にまとめる。