長距離・低電力・低コストを実現するIoT向け通信技術「LPWA」が注目を浴びている。特に成長が期待されているのがNB-IoTやLTE-MなどLTEをベースとした方式だ。背景、標準化、仕様などを詳しく解説する。

IoT向けLTE技術の全貌
目次
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IoT向けLTE技術の将来展望と、5Gに向けたIoT通信技術の進化
[第8回]
セルラー系IoT通信の仕様は、3GPPのリリース13でCat-M1、NB-IoTの標準化がほぼ完了し、一段落ついた。だが、IoT向け通信の仕様検討はこれで終了したわけではなく、今後も検討が継続される。3GPPではリリース14に向けて、Cat-M1やNB-IoTの機能拡張の検討が既に始まっている。さ…
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IoT向けLTE規格「NB-IoT」──帯域幅200KHzのGSMと互換性を維持
[第7回]
IoT向けのLTE規格「NB-IoT」は、前回取り上げたLTE-Mとは異なり、GSMと同じ200kHzの周波数帯域幅でも運用できるシステムとして設計された。ただし、基本的な信号波形はLTEと互換性があるものの、LTEのチャネルなどの再利用はできない。今回は、下り物理層と上り物理層に分け、NB-Io…
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IoT向けLTE規格「LTE-M」──半2重FDDで回路を単純化、繰り返し送信でカバレッジ拡大
[第6回]
IoT向けのLTE規格「LTE-M」の仕様は、Rel-12およびRel-13で検討された。今回は、各リリースごとにLTE-Mの仕様がどのように決められたのか解説する。
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セルラーLPWAの要素技術──低消費電力化、コスト削減、カバレッジ拡張
[第5回]
LTEのIoT向け通信(Machine Type Communications:MTC)はどのような要素技術が必要なのだろうか──。そうした検討が3GPPのリリース11(Rel-11)のスタディアイテムで行われた。その際に評価の基準となったのは、それらの要素技術が低消費電力化、コスト削減、およびカ…
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IoT向けLTE技術の標準化──LTE-MとNB-IoTの規格策定の経緯
[第4回]
LTEをベースとしたLPWAの主要方式には、NB-IoTとLTE-Mの2つがある。今回は、これらの標準化の経緯について見ていく。
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LTEベースIoT通信技術の全体像──ネットワーク進化に与える影響、応用分野
[第3回]
第3回は、LTEベースのIoT無線技術の概要と、ネットワーク全体の視点からの考察、これらの技術の応用分野について解説する。
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長距離・低電力・低コストのIoT向け通信「LPWA」
[第2回]
IoT向けの通信方式として注目を集めるのが、長距離・低電力・低コストが特徴の「LPWA」である。LPWAにはセルラー系と非セルラー系がある。今回は非セルラー系LPWAに焦点を当てつつ、セルラー系と非セルラー系を比較する。
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IoT向け無線技術の概要──成長が期待されるLTEベースのLPWA技術
[第1回]
IoT向けの通信技術LPWAが注目を集めている。低コスト、低消費電力のデバイスを利用して、数キロメートル以上のカバー範囲を持つ。さらにLPWAは、非セルラー系とLTEをベースに標準化されたセルラー系がある。本特集ではセルラー系を中心に、IoT向け無線技術を解説する。
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