小倉大介です。現在SNSサービスを構築中です。

 写真共有の「Instagram」や「Snapchat」、そして今回の「Pokémon GO‎(ポケモンGO)」。勢いのあるサービスが登場すると、「そろそろTwitterを超えそうだ」「遂にTwitterを超えた」「利用者数がTwitterの倍に!」などと、盛んに言われます。このTwitterに対する異常なベンチマーク感はいったい何でしょうね。嫌われてるのでしょうか。

 そこで今回はTwitterの「いいね(♡)」についてお話します。この機能、もともとは「ファボ(☆)」でしたが、2015年11月に「いいね(♡)」に変わりました。なぜTwitterはわざわざ機能を改変し、「ファボ」を「いいね」に、「☆」を「♡」に変えたのか、考察してみましょう。

可処分フィードという概念

 Twitterの公式ブログでは「いいね」に変えた理由を「より気軽に使えるいいね(♡)の方が分かりやすく、使い勝手が良いから採用しました」といった説明をしています。しかし当然これは、サービスを作る側の本音の全てではありません。

 今回、考察するべきなのは、Twitterにとって、なぜ「あの時期に」「より気軽に使えるいいね(♡)」にしなければいけなかったか?その理由です。この理由はTwitter側に立って考えると見えてくるはずです。