サイバー攻撃や情報漏洩、大規模なシステム障害、グローバル規模でのIT業界再編など、2016年上期も注目ニュースが盛りだくさんでした。

 過去のニュースを改めて読んでみると、トラブルを未然に防いだりプロジェクトを円滑に進めたりする示唆に富んでいることが分かります。2016年の後半戦を乗り切るためにも、いったん立ち止まって2016年上半期のニュースを振り返ってみましょう。

 ユーザー企業のシステム部長・部員や、ITベンダーの企画・営業担当、ITエンジニアの皆さんが押さえておきたいニュースを厳選し、クイズ形式でご紹介します。全部で16問、皆さんは何問解けますか?


サイバー攻撃、システム障害

 サイバー攻撃や情報漏洩、システム障害といった問題は、2016年上期もクローズアップされました。同じ轍を踏まないためにも、過去の問題で得られた教訓は忘れないようにしたいものです。

<問題>JTBへのサイバー攻撃、どのように不正侵入した?

 ジェイティービー(JTB)は2016年6月14日、最大で約793万人分の個人情報が流出した可能性があると発表しました。攻撃者はパソコンを遠隔操作して複数の端末にマルウエアを感染させたり、社内ネットワーク内のデータにアクセスしたそうです。攻撃者はどのようにしてJTBの社内システムに侵入したでしょう。

(1)WebサーバーをDDoS攻撃(分散サービス妨害攻撃)した
(2)取引先を装ったメールにマルウエアを添付した
(3)社員が紛失したノートPCからVPN経由で侵入
(4)システム保守を委託している社員が管理者権限で侵入

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