最終回の今回は、大型ルーターとしてエッジルーターとコアルーターを取り上げる。
エッジルーターは、インターネットのエッジに置かれ、家庭や企業拠点をインターネットにつなぎ込む役割を持つ。コアルーターは、インターネットの中核に配置され、膨大なトラフィックをさばく。
ASICとアーキテクチャーを一新
エッジルーターの例として、アラクサラネットワークスの「AX7800R」と「AX8600R」の内部を見てみる。
まずはAX7800Rから分解してみよう。この製品は、2004年に発売された比較的古い製品だ(写真2-3)。10ギガのポートを装備することを念頭に置いて設計された。
写真で示したのは「NIF」と「PRU」と呼ばれるカードで、このほか「BCU」というカードがある。NIFはいわゆるラインカードで、ポートを備えている。PRUがNIFを2枚収容する形となっている。BCUは、CPUとクロスバースイッチを搭載しており、PRU同士をつなぐ。