2016年8月8日から8月19日に公表された市場動向についてレポートする。矢野経済研究所「国内クラウドファンディング市場調査」、富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場」、IDC Japan 「国内コンバージドシステム市場予測」を取り上げる。

 矢野経済研究所は2016年8月19日、国内のクラウドファンディングに関する調査結果を発表した。同社はクラウドファンディングの市場規模を、新規プロジェクトを支援する金額ベースで算出。それによると2015年度の市場規模は前年度比68.1%増の363億3400万円に達した。

 社会貢献性や共感性の高いプロジェクトが多数起案され、大型プロジェクトが成立したこと、あわせてマイナス金利時代を反映して好利回りの貸付型が拡大したことが背景にあるという。

 今後は、クラウドファンディングの活用効果が浸透し、プロジェクト案件の達成数も増加していくと指摘。多くの企業が事業拡大のための利用を継続するなど、市場は拡大基調にあり、2016年度には同31.5%増の477億8700万円にまで拡大すると予測した。

国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模)推移
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国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模)推移
(出所:矢野経済研究所)