筆者が使っているパナソニック製Windowsパソコン「Let's note」
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筆者が使っているパナソニック製Windowsパソコン「Let's note」

 もうそろそろ四半世紀前の昔話となるのだが、私はかつてパソコン雑誌の編集部で働いていた。NECのPC-98シリーズ全盛期の話である。OSはもちろんWindowsの前のMS-DOS。MS-DOSバージョン5が登場していた時期だったが、編集部の練達パソコンユーザーらの中には、頑なにバージョン2を使い続ける者もいた。理由を尋ねると「ウイスキーとDOSは古いほど良い」。

 そんなにも昔から、OSをバージョンアップしない者はいた。なぜ古いほど良いか。確実に動作するからだ。正確には確実に動作させるノウハウが溜まっているので、何が起きても対応できるというべきだろう。

 OSをアップデートすると、どんなトラブルが起きるか分からないし、トラブルへの対処も知識ゼロから始めなくてはいけない。仕事でどうしても必要な環境を、たとえOSのアップデートであっても危険にさらしたい人は少ないだろう。

 さて、Windows10である。結論から書くと、私はアップデートすることにしているが、まだ手を付けていない。時間的余裕がなければアップデートしないだろうし、できなくてもそれはそれで構わないという考えである。

 私は、MacとWindows 7のパナソニック製「Let's note」を各1台使用している。どちらかにOSに起因する致命的トラブルが発生しても、仕事を続けられるようにするためだ(こういう冗長性の取り方を、機能冗長という)。普段の仕事はMacで行っており、Windowsノートはモバイル用途で使っている。Let's noteはレガシーインタフェースが充実しているので、出先で何かをつなぐときに便利だ。