前回の「こいつは便利、集計フィールドを追加して数値を見比べる」では、ピボットテーブルに列を挿入して、売上比率や客単価を算出した。今回はピボットテーブルに行を挿入して、任意の場所で小計を計算できるようにしてみよう。
四半期でグループ化して小計を計算する
図1は前回使用した月別かつ行先別のピボットテーブルだ。ここではこのピボットテーブルに四半期ごとの小計行を追加したい。
やり方はいくつかあるのだが、まずは最も簡単な方法から。最初にピボットテーブルのA列にある「月」のセルのいずれかをクリックする。すると「分析」タブの「グループの選択」ボタンがアクティブになる。この「グループの選択」ボタンは「行ラベル」か「列ラベル」にあるいずれかのセルを選択しているときにアクティブになる。データエリアのセルを選択してもアクティブにならないので注意したい。
次に「グループの選択」ボタンをクリックする。すると「グループ化」ダイアログボックスが現れる。現在は「単位」の「日」「月」が選択されているはずだ。ここでは「日」の選択を外し、「四半期」を新たに選ぶ。つまり「月」「四半期」を選んだ状態で「OK」ボタンをクリックしよう。結果、第1四半期と第2四半期でグループ化されたピボットテーブルが出来上がった(図2)。
もっとも以上の操作で四半期ごとにグループ化できたものの、小計の値は表示されていない。続けて次の操作を実行して小計を表示する。
やり方はとても簡単で、「デザイン」タブの「小計」→「すべての小計をグループの末尾に表示する」を選択すればよい。すると四半期ごとの末尾に小計行を挿入でき、それぞれの「行先」の売上小計を表示できた(図3)。
ただ、5行目と10行目に「第1四半期」「第2四半期」とあって何だかくどい感じがする。非表示にしてしまおう。5行目の行ラベルを選択した後、[Ctrl]キーを押しながら、10行目の行ラベルを選択し、右クリックから「非表示」を選ぶ。これで四半期ごとの末尾に小計を持つすっきりした表に仕上がった(図4)。お好みで「デザイン」タブの「ピボットテーブルスタイル」から、より小計を目立たせるデザインを選ぶのもよい。