前回作成したピボットテーブルでは、書籍の「プラットフォーム」別、かつ書籍の「タイトル」別の、月ごとの売上高を示した(「今こそ知りたい、ピボットテーブルって何ですか?」の図5参照)。

 今回はこのピボットテーブルに「著者名」の軸を追加する。もっとも、この軸を「行」に追加すると、極めて複雑なピボットテーブルになるだろう。

レイアウトにフィルターを設定する

 そこで「ピボットテーブルのフィールド」作業ウインドウのレイアウトに注目してもらいたい。「行」「列」「値」とは別に「フィルター」ボックスがある。この「フィルター」ボックスはテーブル全体にフィルタリング(不必要な値の排除)を実行するための領域だと考えればよい。

 では、「ピボットテーブルのフィールド」作業ウインドウの「著者名」フィールドをドラッグして、「フィルター」ボックスにドロップしよう。すると、A1に「著者名」、B1に「(すべて)」と「▼」ボタンが現れた。しかし、ピボットテーブルの内容に変化はない(図1)。

図1●「著者名」フィールドをドラッグして、レイアウトの「フィルター」ボックスにドロップする。このようにフィールドは、チェックボックスをオンにしないドラッグ&ドロップにも対応している
図1●「著者名」フィールドをドラッグして、レイアウトの「フィルター」ボックスにドロップする。このようにフィールドは、チェックボックスをオンにしないドラッグ&ドロップにも対応している
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 続いてB1の「▼」ボタンをクリックしてみよう。すると「著者名」が一覧になった。例えばこの中から「山田一郎」を選択する。するとピボットテーブルの内容が変化して、「山田一郎」の著書の売上高のみを表示できる。

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