中国の建国記念日で大型連休となる「国慶節」には多くの中国人が日本旅行を楽しむ。中国新聞網によると昨年の国慶節に日本を訪れた中国人観光客による消費は1,000億円に達した。今年の国慶節は、10月1日から7日の7日間であるが、昨年同様、多くの訪日中国人が見込まれる。今年の消費動向を予測してみた。
沿岸地域から中国各地に広がる日本旅行人気
今年の国慶節に日本にやってくる中国人はどのような人が多いのだろうか。新浪微博上で、国慶節に日本旅行を予定していると思われる投稿を行ったユーザーの属性をエリアごとに分類したところ、「広東省」がトップとなり、以下「北京市」、「上海市」といった沿海都市部の人々が昨年同様に多いことが分かる。
しかし今年は、「四川省」「遼寧省」「湖北省」といった二級都市の方たちの増加傾向にある。昨年は「上海市」が圧倒的な比率だったが、2016年は中国の広い地域に渡って日本への旅行者が増加していることが分かった。
男女別でみると、2016年に日本旅行を予定している人の内、女性が6割以上を占めており、日本旅行は女性優位であることが分かった。年齢層でみると、19-24歳の若年層がトップで、続いて25-34歳の層が大きなシェアを獲得しており、昨年と変わらず、20代、30代が日本旅行の主力であることが分かる。