筆者が書けるようになるまで何をしてきたかというと、まず、定番といわれる本は片っ端から読みました。よく言われる定番本には、『理科系の作文技術』(中央公論新社)、『日本語の作文技術』(朝日新聞社)、『考える技術・書く技術』(ダイヤモンド社)などがあります。そのほかあまり知られていませんが、『コミュニケーション技術』(中央公論新社)という本があります。これは非常にいい本です。中公新書に入っているもので、篠田義明さんという方が書かれています。この人の本は非常にわかりやすくて、筆者の中でもトップワンです。文章を書くということに関してはダントツに使える本です。

 『考える技術・書く技術』は、マッキンゼーのコンサルタントが書いた本です。古い本ですけど今でも毎年4月になると売れるそうです。だけど、この本はなかなか読みづらいですね。

 そもそもコンサルタントになる人に向けた本ですから、多くの人にとって最初に読む本としてはハードルが高く、「これを読めるようになるには時間がかかるな」という感じがします。

 多くの人が定番本として購入しているけれど、途中までしか読んでいない人が多いのではないでしょうか。最初に読む本として筆者がお薦めするのは『コミュニケーション技術』です。