前回、顧客名簿のテーブルを作成した。今回は、名簿を印刷してみよう。
Accessでは、Excelのように手軽に印刷はできない。印刷前に、印刷用フォーマットを定めなければならない。しかし代わりに、一つのテーブルに対して複数のアウトプット形式を設定できる。
このようなアウトプット形式を「レポート」と呼ぶ。
例えば、1年分の売り上げが記載された一覧から、特定の月や特定の顧客をだけを抜き出す、顧客名簿から東京都に住んでいる顧客のみを抜き出す、など元のデータを変えずに形式の異なるレポートを作成できる。
Excelであれば、入力した表がそのまま印刷されるため、要素を変えたい、表を宛名ラベルやはがきに変えたいといった場合は、データを含めた作り直し作業が発生する。だがAccessの場合は、要素の指定やレイアウトの作成で対応できて便利なので、挑戦してみよう。