スマホやタブレットは誰もが所有するデバイスとなったが、僕はパソコンで作業をしている時間が最も長い。この原稿も、当然のようにパソコンで執筆しているし、メールのやり取りにもできればパソコンを使いたいと思っている。入力性の高さは、作業効率の良さに直結するからだ。

 日頃、iPhoneでテキストを入力しようとすると大きなストレスを感じる。そもそも、ローマ字でのキーボード入力に慣れているのでフリック操作が苦手だ。SNSでのやり取り程度の短文でも、できればパソコンで、と思ってしまう。

 今回は、その面倒さをどうにかしたいというのがテーマだ。

 最近は、iOS向けの良いアプリが増えてきており、iPhoneやiPadにテキストを入力する機会が徐々に増えている。

 最初に思いつく解決策は、外付けキーボードの利用だろう。確かに入力性は向上するのだが、パソコンと比べると相当に落ちる。なぜかiPhone標準の日本語入力アプリでしか入力できないからだ。ATOKなど変換効率が良い日本語入力アプリを使えないため、せっかくキーボードで高速にタイピングしても変換効率がいまひとつでイライラする。なぜこのような仕様なのか、僕には理解できない。

 さらに、パソコンではカタカナへの変換にファンクションキーを利用しているのだが、この方法も利用できない。外出先でのちょっとしたテキスト入力なら、iPhoneと外付けキーボードの組み合わせでもよいだろう。しかし、目の前にパソコンがあるオフィスや自宅でiPhoneによる文字入力をするのはナンセンスなのではないか、と最近思い始めている。

 iPadを携帯ノート代わりにするといった話もよく耳にするが、日本語入力を考えると、まだ代役にはならないと思っている。Apple Pencilによる手書きなど、別の使い方なら十分納得できるのだが。

外付けキーボードによる入力でも変換効率の悪さがいただけない。
外付けキーボードによる入力でも変換効率の悪さがいただけない。
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