Windowsでは、出荷後に見つかった障害の対策アップデートやセキュリティパッチなどが提供されるが、その提供期間には、一定のルールがある。

 Windowsのサポート期間は「サポートライフサイクル」と呼ばれる。このライフサイクルは、「メインストリームサポート」フェーズと「延長サポート」フェーズに分かれている(図1)。サポートライフサイクルは、Windowsの「一般提供」(GA:General Availability)が始まりとなる。マイクロソフトのサポートは、このGAを起点とし、次のWindowsのGAにより、前のバージョンのサポートスケジュールが決まる。

図1●サポートライフサイクルは、「メインストリームサポートフェーズ」と「延長サポートフェーズ」から成り、それぞれ最低5年となっている
図1●サポートライフサイクルは、「メインストリームサポートフェーズ」と「延長サポートフェーズ」から成り、それぞれ最低5年となっている
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 サポートライフサイクルが終了すると、原則、アップデートやセキュリティパッチなどは提供されなくなる。ただし、サポート終了後、12カ月間は「セルフヘルプオンラインサポート」と呼ばれ、最新のアップデートなどのダウンロードやオンライン情報がマイクロソフトから提供されることが保証されている。しかし、サポート終了後12カ月を過ぎると、情報の提供などが終了する可能性がある。

サポートライフサイクルの内容は

 メインストリームサポートフェーズ、延長サポートフェーズはそれぞれ最低5年間あり、サポートライフサイクルは最低10年間となる。ただし、状況により延長される可能性がある。

 メインストリームサポートフェーズと延長サポートフェーズの違いは、マイクロソフト側の体制にある(表1)。どちらもセキュリティパッチの提供が続けられるが、セキュリティ以外のアップデートの提供があるのはメインストリームサポートフェーズのみだ。

表1●サポートのフェーズ
メインストリームサポートフェーズ延長サポートフェーズセルフヘルプオンラインサポート
企業向け
設計、機能変更に対する要求××
セキュリティ更新プログラム×
セキュリティ以外の更新プログラム作成の要求延長修正プログラムサポートのみ×
無償サポート××
有償サポート×
個人向け
セキュリティ更新プログラム配信××
Answer Desk(無償サポート)×
Answer Desk プレミアム(有償サポート)×