Instagramでクリックしてもらいやすいハッシュタグは、重要なテーマだ。今回はズバリ、クリックしてもらいやすいハッシュタグをテーマに考えていきたい。

 まず、情報を得るためや、買いたい商品の情報を検索するためにハッシュタグが使われているというデータがあるので紹介したい。

 アライドアーキテクツの「女性SNSユーザーのハッシュタグ利用実態調査」(2015年2月)によると、ハッシュタグを利用する目的は、「気になる商品や情報を検索するため」(62%)が最も高く、多くのユーザーが情報収集を目的としてハッシュタグを活用している。

 20代以下は「友達などが投稿しているハッシュタグに興味を持ちチェックするため」(40%)が次点となっており、弱年齢層では友人のハッシュタグがユーザー自身の興味・関心に高い影響を与えている。さらに、17%は「買いたい商品の情報を検索し、購入の参考にするため」とも答えており、ハッシュタグの活用が直接ユーザーの購買につながることが分かる。

 さらに、今後ハッシュタグを利用してSNS上で検索したい情報は、全年代で「商品の口コミ探し」(65%)が最も多く、ハッシュタグが今後SNS上での口コミ伝播にも大きく影響する可能性あると示している。さらに、20代以下では「ブランドなどの最新情報探し」という回答も3割を超えており、企業側にとってもハッシュタグの重要性が分かる結果となっている。

ハッシュタグの種類を分析しよう

 では、クリックされやすいハッシュタグとは何だろうか。それを理解するために、改めてハッシュタグの種類について分析してみることにしよう。

 C CHANNELのInstagram(@cchannel_girl)の投稿を見ると、例えばメイク関連動画にはメイク関連ハッシュタグを多数付けるほか、「#cchannel」という固有のブランドハッシュタグ、「#プチプラ」「#プチプラコスメ」などの人気の情報系ハッシュタグも付けている(図1)。

図1●C CHANNELの投稿に付いたハッシュタグ
図1●C CHANNELの投稿に付いたハッシュタグ
https://www.instagram.com/cchannel_girls/
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 使えるプチプライスコスメやファッションを探しているユーザーは多いので、同ハッシュタグを付けることで検索してもらいやすくなるだろう。また、「#可愛くなりたい」「#かわいい」「#可愛いは正義」「#綺麗になりたい」など、具体的なニーズを反映したハッシュタグは、共感を呼んでクリックしてもらえる。こうしたハッシュタグを「ニーズ系ハッシュタグ」と呼ぶ。