10~20代女性に人気があるInstagramをビジネスで活用したいけれど、アパレル・飲食・コスメなどの相性が良いとされる業種・業態ではない企業はどのように使えるのだろうか。前回に続いて、非ビジュアル系企業や団体などでのInstagramの使い方のコツを実例を挙げながら紹介していく。
今回は、市区町村・IT企業・不動産会社を例に挙げて紹介したい。もちろん他業種・他業態でも参考になる。
市区町村アカウントは観光・誘致向き
意外と多いのが、Instagramにおける市区町村アカウントだ。
市川市役所のアカウントは、市川市の魅力を伝える美しい写真を多数投稿している(図1)。一部は市民から寄せられた写真だ。市川市動植物園、東山魁夷記念館、市川考古博物館、中山法華経寺八大龍王池などの観光スポットのほか、里見公園などにおける季節の花写真なども投稿されている。場所に関する丁寧な説明が付いている点も好感度が高い。
ポイントは、必ず場所にチェックインしていることだ。このような写真投稿には、観光目的のほか、移住を考えている人に向けてイメージアップの意味があるだろう。チェックインすることで露出の機会も増え、位置情報と結び付くので、実際に足を運んでくれる機会につながっていく。
福岡市のアカウントも同様に、福岡市で撮影された美しい写真をキュレーションして投稿している(図2)。こちらも当然、様々な場所にチェックインしつつ投稿している。朝焼けや雨の各地など、その地に暮らしている人ならではの美しい写真が満載だ。