有名な画像・動画共有SNSには、当連載のメインテーマであるInstagramのほかに、Pinterestがある。「これらはどう違うんだろう」と思った人もいるはすだ。どちらも大きく見れば画像・動画共有SNSだが、性質は大きく異る。今回は、Pinterestの特徴と使い方を中心に、両者の使い分けについて考えてみる。

 まずは、簡単に両者の違いを比べてみよう(図12)。Instagramは、当連載でこれまで説明してきたように、写真や動画を使って自社・店舗の魅力を伝えることができるサービスだ。一方のPinterestは、いわば画像に特化したブックマーク(ピン、リピン)ができたり、カテゴリーごとのアルバム(ボード)が作れるサービスである。Pinterestは2012年に楽天が出資したことでも話題になった。

図1●日本でも若い女性を中心に人気が高いInstagram
図1●日本でも若い女性を中心に人気が高いInstagram
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図2●米国で30代以上女性を中心に人気が高いPinterest
図2●米国で30代以上女性を中心に人気が高いPinterest
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 ユーザー数には大きな違いがあり、Instagramは2016年12月時点で月間アクティブユーザー数は6億人を突破している。一方のPinterestは、2015年9月時点で1億人を超えた。Pinterestは米国では女性を中心に人気が高いサービスだが、日本では利用率は高くない。ユーザー数だけを考えるなら、圧倒的にInstagram活用がお勧めとなる。また、PinterestはInstagramよりもユーザーの年齢層が高い。Instagramは10~20代が多いが、Pinterestは30代以上が特に多いのだ。