Instagram Stories(ストーリーズ)に注目が集まっている。以前にもご紹介したが、ストーリーズは24時間で消える動画が投稿できる機能だ。

出所:Instagram
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 前回、Instagramのユーザー数が6億人に達したとお伝えした。そのうち1億人は、2016年後半の6カ月間で増えたものだ。このユーザー数の伸びを支えたのが、ストーリーズだと言われている。

 最近は、Snapchat、SNOWだけでなく、LINEでもタイムラインに24時間で消える投稿ができるようになった。こうした投稿が消えるSNS、いわゆるエフェメラル系SNSは流行中なのだ。

 2016年10月には、サービス開始後わずか2カ月でInstagramストーリーズのユーザー数は1億人を超えていた。ユーザー数はこの3カ月で50%増加しており、2017年1月現在、1日当たり1億5000万人以上のユーザーがストーリーズを利用しているという。

 この人気を見込んで、Instagramでは数週間以内に広告が表示される模様だ。既に、銀行「キャピタル・ワン・ファイナンシャル」、自動車メーカー「ビュイック」、化粧品メーカー「メイベリン ニューヨーク」、スポーツ関連ブランド「ナイキ」、衣類・アクセサリーを販売するサイト「YOOX(ユークス)」、映像ストリーミング配信会社「Netflix」、航空会社「カンタス航空」など30以上のブランドとともにテスト配信を始めている。

 この広告は、ストーリーのフィード内に縦型に表示される。動画の場合は15秒以内、画像の場合は5秒間、スライドショー形式で表示される。あるストーリーから次のストーリーにスワイプするときに表示され、スワイプによってスキップもできるようだ。当初は広告の目的は「リーチ」のみでインプレッション課金となるが、いずれはリンクなどにより「ウェブサイト誘導」などの目的も追加される見込みだ。実際通常のストーリーでは、既に「@+ユーザー名」による友達のタグ付けやURL挿入が可能となっている。

 広告開始を前に、Instagramストーリーズの可能性とコツについて、実例を取り上げながらさらに詳しく紹介したい(参考ブログ)。

スマホ向け自撮りライト付き雑誌が売り切れ状態に

 スマホ向け自撮りライトがおまけに付いた「CanCam」の2月号が売り切れ続出だったことをご存知だろうか。ハート型の自撮りライトをスマホに取り付けて自撮りすると、目の中にハート型のアイキャッチが入ることで人気となり、付録だけオークションで高値で取り引きされたりもした。

 このおまけと連動した特集が非常に興味深かった。「かわいい写真が撮りたい!!」という、完全にInstagramとInstagram人気を意識した内容だ。特集だけで約100ページに及び、全体の約5分の2がInstagramと自撮りのコツという大胆な紙面構成だったのだ。自撮りをする人の多さとInstagramの影響力に驚いた方も多かったのではないか。

 iPhone 7 Plusで若い女性がアーティスティックな写真を撮るという設定で、プロカメラマンが実際にスマホで撮った写真で紙面のグラビアを構成するという大胆な内容だった。逆光でのポートレート撮影、日常感が入るのを避けるために対象物に寄った撮影、人混みでは下からあおって空を入れての撮影など、具体的なテクニックが紹介されている。

 また記事では、「気に入るものが数枚出てくるまでとにかく撮り続ける!」と、79枚も自撮りしていた。このように、Instagramにはたくさん撮った写真の中から精選したうえ、加工を施して投稿することを勧めている。