Instagram公式ブログによると、わずか6カ月間でユーザーの数が1億人増加し、2016年12月には月間アクティブユーザー数が6億人に上ったという(参考ポスト)。

 他のSNSの状況はどうだろうか。「Social Media Today」によると、SNSの月間アクティブユーザー数のランキングは以下のようになっている。

  • 1位 Facebook:17億9000万
  • 2位 Messenger:10億
  • 3位 Instagram:3億1700万
  • 4位 Twitter:1億5000万
  • 5位 Pinterest:1億5000万
  • 6位 LinkedIn:1億600万

 InstagramはTwitterに大差をつけて単独3位となっている。2位のMessengerはFacebook Messengerのことなので、実質はInstagramが2位と考えて問題ないだろう。

 では、本連載の主題であるInstagram以外のSNSはどうすればいいのだろうか。使い分けに迷っている方もいるはずだ。基本に戻って、SNSの使い分けについて考えていきたい。

SNSごとのユーザー数と違い

 簡単にSNSごとの日本国内のユーザー数と特徴についてまとめておこう。

 世界トップシェアを誇るFacebookはユーザー数を順調に増やし続けており、日本国内でもユーザー数は2016年9月時点で2600万人に及ぶ。Facebook Messengerのユーザーも10億人に達している可能性があるという(参考記事)。

 Facebookは世界中のユーザーにリーチしたり、実名制ならではの信頼をベースにした交流や拡散が期待できる。Facebookページはホームページ的に利用できるので、企業にとっては非常に使いやすいだろう。20、30代以上のユーザーにリーチしたい場合に特にお薦めだ。

 Twitterは世界的に見ると伸びが鈍化しているが、日本では伸び続けている。Twitter Japanの発表によると、2015年12月時点の日本における月間アクティブユーザー数は3500万人だった。世界全体では3億2000万人で、約1割が日本国内からのアクセスという。単純計算で日本人の4人に1人がTwitterユーザーという計算になる。日本法人が出来た2011年3月の670万人から比べると5.2倍に増加している。2015年12月時点での増加率は日本が世界トップとなっている。

 Twitterは即時性の高い情報発信に向いている。ユーザーとの個別コミュニケーションも障壁が低く、気軽に投稿できるため運用しやすい。10、20代を中心に若者層にリーチしたいときに特にお勧めとなる。

 LINEは同社媒体資料(2016年4~9月)によると、日本国内の利用者数は6800万人以上であり、単純計算で日本の人口の半数以上が利用していることになる。さらに、毎日利用しているユーザーはなんと70.8%にも上るという。全世界における月間アクティブユーザー数が2億1500万人以上という人気アプリだ。

 LINEの公式アカウントを利用するには難易度が高いが、「LINE@」アカウントなら無料で利用できる。プッシュ通知が可能なため、タイミング良く配信すれば購買・来店などにつなげられる。全年代に幅広く利用されているが、特に10代や主婦層などにリーチしたい際にお薦めだ。