この連載では、機械学習にまだなじみがない ITマネジャーやエンジニアに向けて、ビジネスへの活用を前提に、機械学習とその応用について説明している。

 第1回(機械学習は、なぜ「未知の問い」への答えを出せるのか)から第2回(利用者をイライラさせないレコメンド機能を機械学習で実現する)、第3回(機械学習で怖い「次元の呪い」、手法の選択は適材適所で)、第4回(機械学習をIoTに応用、人間の行動を認識・予測する)にかけて、機械学習の基本や応用のイメージ、注意点を中心に説明した。

 第5回(機械学習をビジネスに応用! つまずかないための三つのポイント)と第6回(人工知能ビジネスではブルーオーシャンを狙え、目指すは「人工知能破壊」)では、機械学習のビジネス活用に焦点を当てて紹介した。本連載は、今回がひとまず最終回となる。

 機械学習ひいては人工知能(AI)は日々発展を続けている。自動運転や人物の識別など、人間にしか実行できなかった作業をコンピュータで可能にした事例も多く登場している。

 その原動力が「深層学習(ディープラーニング)」である。人間の脳の仕組みを模倣して、機械学習をより高度に実行できるようにした手法、と捉えればよい。