各社からパソコン夏モデルが登場した。変化は小規模にとどまるものの、実は買い替える良い機会。継続販売の安価なモデルがあるからだ。どれがお買い得なのか、見極めよう。

 パソコンメーカー各社から夏モデルが登場した。ただし、今商戦は変化に乏しい。例えば、富士通の新製品は3機種のみ。東芝もデスクトップがない。新登場の製品にしても、既存製品からの変更点は少ない。

 米インテルの新型CPUや対応チップセットなどがあれば、それに合わせてマザーボードも変わり、大きく進化を遂げることになるのだが、今年の夏商戦にはそれがない。春に登場したモデルまでで、多くは最新の第6世代Coreシリーズに切り替わっている。そのため、ハードウエアの新しい話題に乏しいのだ。

 また、OSにWindows 10を搭載するのは、これまでと変わっていない。OSの目新しさも今のところない。

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オフィスは最新の2016に

 新しいトピックは、プリインストールされるオフィスソフトが最新のOffice 2016になったこと。ただ、Office Premium搭載モデルであれば、既存モデルのユーザーもネットを介して無料アップグレードできる。

 今商戦はハード/ソフトともに、目新しさが少ない。では、パソコンを買い替えるべきタイミングではないのだろうか。

 実は、継続販売モデルも視野に入れれば、逆にチャンスと見ることもできる。というのは、継続販売モデルは値段が下がっているからだ。変化がないのなら、値下がりしたお買い得モデルが存在することになる。

 また、数は少ないものの、海外系のメーカーを中心として注目に値する新製品がいくつか登場している。日本HPの「Spectre 13-v006TU」やレノボ・ジャパンの「YOGA 900S」、ASUS JAPANの「Zen AiO Z240ICGT」などだ。

 何が新製品でどれがお買い得なのか。この夏商戦を読み解くには、まずはそれを見極めよう。