今回は家電がテーマだ。家電の制御といえばまず、「ECHONET Lite」を思い浮かべる人が多いだろう。ECHONET Liteは、IPネットワークを使ったスマートハウス向けの通信プロトコルで、ECHONET Liteをサポートする家電が数多く登場している。

 とはいえ、ECHONET Liteをサポートした家電はまだ、どの家庭にもあるわけではない。そこで今回は、ECHONET Liteを利用せずに、どの家庭でも手っ取り早く試せる家電コントロールの方法を使おう。

 それはずばり、赤外線だ。私たちは普段、テレビやエアコンを制御する際に赤外線リモコンを使っている。今回は赤外線の送受信を操作して、家電をコントロールできるアプリケーションをNode.jsを使って作ってみる。

 ここでは「IRKit」を使う。IRKitは、赤外線コマンドの送受信機だ。IPネットワークにWi-Fi接続可能で、REST APIをサポートしている。下の写真がIRKitで、大きさが分かるようにiPhone6の上に乗せている。

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 IRKitを使うには、まずWi-FiネットワークにIRKitを接続する必要がある。IRKit自身がWi-Fiアクセスポイントになるので、そのローカルのネットワークにスマートフォンなどを接続して設定する。設定にはIRKit公式のスマートフォン向けアプリ「IRKitシンプルリモコン」を使う。下の写真が、IRKitシンプルリモコンアプリの画面だ。このアプリを使えば、画面の指示に従って進めるだけでWi-Fiの設定が完了する。アプリはAndroid、iOSのいずれでも利用できるので、今回はAndroid版アプリで試した。

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