子供でも簡単に扱えるアニメーション作成ソフト「9va-pi(きゅうべえ)」です(図1)。通常のアニメーションはたくさん絵を描かなければならないのが難点ですが、このソフトが絵と絵のキーフレーム補完をしてくれます。描く絵の枚数を減らせる利点があります。

図1●9va-piの編集画面
図1●9va-piの編集画面
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 キーフレーム補完をしてくれるアニメーション作成ソフトはFlashが著名で、実際に多くのFlashアニメーションが作られてきています。しかしFlashが最近下火になったので、標準技術を使ったアニメーション作成ソフトが新たに必要だと考えて開発しました。

 利用する技術はHTML5とSVG(Scalable Vector Graphics)です。SVGではキーフレームアニメーションを表現できる仕様SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)を含んでいます。絵と絵の間の違いを調べて、動いている部分を少しずつ変化させてアニメーションを作る仕組みです。

 SVG SMILを使うと中間の画像を内部で生成する必要がなく少ないメモリーでも快適に動作します。Raspberry Piでも十分動かすことができ、子供でも安価に環境を整えられます。9va-piの実例や操作方法はWebサイトで紹介しています。