大学祭やオープンキャンパスで、未来のスマートホームを感じてもらうために作った作品です。いろいろな家電を音声、またはスマートフォンのリモコン操作で動かせます。実際のデモでは、音声の指示が特に子供に好評でした。何度も大きな声で操作しながら、スマートホームの周りをぐるぐる回って喜んでいる子もいました。

 スマートフォンは参加者自身のものも利用でき、誰でも参加できる仕組みしました。会場に設置したWi-Fiのアクセスポイント経由で、Raspberry Pi上で動作するWebサーバーにブラウザーからアクセスします。

 操作できるのは、天井やベッドサイドなどの照明、(模型の)テレビやエアコンなどです。音声認識ソフトにはJuliusを採用しました。Raspberry PiのGPIO制御には専用のAPIを作成し、制御対象を広げやすくしました。

図1●学祭などで体験できるようにしたスマートホーム
図1●学祭などで体験できるようにしたスマートホーム
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 ただし実際の大学祭では、想定外のことも起こりました。展示スペースの隣がバンドのステージで音声操作に支障が出たのです。現場でなんとかパラメーターをいじり、動作させました。