「オレがうんこしたいとき、いつも空いてないんだよねー」。本部長の何気ない一言から開発が始まりました。

 トイレのドアに距離センサーを付けて使用中かどうかをチェック。それをブラウザーでいつでも確認できるシステムを実現しました(図1)。

図1●トイレの空き状況をブラウザーで確認できる
図1●トイレの空き状況をブラウザーで確認できる
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図2●ドアの開閉チェックをチューニング
図2●ドアの開閉チェックをチューニング

 トイレの天井裏にLANケーブルを敷設し、そこに設置したRaspberry Piから社内LAN上のサーバーへアクセスできるようにしました。Raspberry Piには各個室に設置した距離センサーをつなぎ、WiringPiとRubyの組み合わせでドアの開閉をチェックします。開閉チェックは試行錯誤をしながらチューニングしました(図2)。Ruby on Railsで実装したWebサーバー+DBMSで個室の状態を管理し、ブラウザー上の画面をAjaxを使ってリアルタイムに更新できます。

 使用時間を調べたら最長時間はなんと75分でした! 30分超えも毎日数名いました。何をやっているのでしょうか(笑)。