エレベーターの開発や製造、保守などを一手に提供するフジテック。同社は、オフィスにいながらにして、現場の様子を確認できる仕組みを構築した(図)。
活用するのはリコーのデジタルカメラ「RICOH THETA S」だ。360度全方向を撮影できる、全天球型のカメラである。THETA Sを使えば、壁4面と床面、天井面の合計6面を連続的な画像データとして捉えられる。一枚の映像で、360度の景色をデジタル化して収められる、というわけだ(写真1)。
「THETA Sを使えば、現場にいない従業員でもその場にいるのと同じように現場を確認できる」。フジテック 執行役員 情報システム部長の友岡賢二氏はこう説明する。撮影した画像データは、PCに取り込んで社内システムにアップロードする。オフィスや従業員は作業現場に行くことなく、オフィスにいながらにして、現場の様子をイメージできる。