定額制のネット動画配信サイトや音楽配信サイトの普及から、ネット接続型の小型ストリーミングプレーヤーが流行の兆しを見せている。ストリーミングプレーヤーがあれば、ネット配信コンテンツをテレビの大画面で楽しめる。

 ストリーミングプレーヤーは、Wi-Fi受信型とスタンドアローン型の2種類に大きく分類できる。どちらも動画や音楽といったコンテンツをテレビを使って再生できる機器だが、再生する仕組みが異なる。

 Wi-Fi受信型のストリーミングプレーヤーは、パソコンやスマホで再生できる動画や音楽を、Wi-Fi経由でテレビで再生する。映像主体のWi-Fi受信機(子機)と考えると分かりやすい。パソコンやスマホが親機となり、それらで見たいコンテンツを選ぶと、ストリーミングプレーヤーがそのコンテンツを受信し、テレビに表示する。Googleの「Chromecast」や「Chromecast Audio」が、このような製品に分類される。

Wi-Fi受信型の小型ストリーミングプレーヤーの一つであるGoogleの「Chromecast」
Wi-Fi受信型の小型ストリーミングプレーヤーの一つであるGoogleの「Chromecast」
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 スタンドアーロン型のストリーミングプレーヤーは、プレーヤー単独で動作する。Wi-Fi受信型と異なり、パソコンやスマホ、タブレットは不要だ。操作メニューがテレビに表示されるので、テレビ画面を見ながら再生したい動画や音楽を選べる。また、動画や音楽だけでなく専用のアプリも動作する。

 スタンドアーロン型のストリーミングプレーヤーは、Wi-Fi受信型のストリーミングプレーヤーと同様に、パソコンやスマホの画面をWi-Fiを経由しテレビに表示する機能もある。さらにアプリも動作するのでより多機能といえる。Googleの「Nexus Player」、Appleの「Apple TV」、Amazon.co.jpで販売されている「Fire TV Stick」「Fire TV」がこのような製品に該当する。

 テレビだけで操作を完結したい、リビングルームなどで家族と一緒に見たい番組を選ぶ、アプリを動かすなど、動画や音楽の再生以外にしたいことがあれば、スタンドアーロン型の方が適している。ただ、パソコンやスマホが常に手元にある環境であれば、Wi-Fi受信型のストリーミングプレーヤーも便利だ。