「Windows 10 Mobile端末にはかなり力を入れようと思っている。現在フィーチャーフォンを使っている企業ユーザーがスマートフォンに乗り換えるきっかけになると期待している」──2011年8月末発売のWindows Phone 7.5 端末(IS12T)以来、ほぼ5年ぶりとなる新端末「HP Elite x3」(日本HP製)を発売するKDDI ソリューション営業本部の細井浩昭・営業企画部長はこう意気込む。

 Windows Phone/Mobileの時代は端末販売を見送ったNTTドコモもWindows 10 Mobile 端末「VAIO Phone Biz」(VAIO 製)を投入する。「企業ユーザーのデバイスはいまだにWindowsパソコンが主力。ここにきてWindowsタブレットが伸び始めており、そこにWindows 10 Mobile端末が加わることで、いつでもどこでもWindows環境で仕事ができるという新しいワークスタイルが実現すると期待している」(NTTドコモ 理事 法人ビジネス本部の山口文久・第二法人営業部長)。

 企業モバイル活用に欠かせないMDM(モバイルデバイス管理)大手のアイキューブドシステムズはこの4 月、同社のMDM サービス「CLOMO MDM」でWindows 10 Mobileに対応した。「iOS/Androidに注力してきた戦略を転換する。サードパーティーで国内初を目指した。先行逃げ切りを狙う」(アイキューブドシステムズ 製品戦略本部 プロダクトマネジメント部の中光章・上席部長)と話す。

▼Windows タブレット
NTTドコモのWindowsタブレットは累計で35万契約。