今やタブレットはノート、デスクトップとともにWindowsパソコンを購入するときの主要な選択肢の一つ。魅力は何といってもノートに勝る携帯性とタッチで直感的に操作できることだ。Windows 10を搭載したタブレットは多くのメーカーから発売されており、その性能やスタイルは多岐にわたる。サイズは8型クラスのコンパクトなものから、ノートパソコンにも多い13型クラスまであり、価格も3万円台の低価格機から20万円を超える高級機までそろう。今回はWindows 10搭載タブレットの現行モデルを、いくつかのカテゴリーに分け特徴をチェックしてみたい。

 タブレットを選ぶポイントをいくつか挙げると、本体や画面のサイズ、CPUやストレージの基本性能、キーボードなどのオプションの有無、価格などがある。高価な機種は性能が高く、薄くて軽い機種が多い。一方、本体の大きさと画面サイズはほぼ比例するが、大きいからといって、性能が高く、高価とは限らない。選ぶときには使う目的、予算などを明確にして、それぞれのポイントを見ながら絞り込んでゆくのが確実だ。

 例えば、メインのノートパソコンの代わりとして使う場合。Webやメールの閲覧といった負荷の少ない作業から、画像の加工や書類の作成などのアウトプット作業にも対応できる機種が理想だ。デスクトップアプリを快適に使える広い画面、高負荷に耐えられる基本性能や快適なキーボードの付属などが重視される。周辺機器との連携も考え、USBやHDMIなどインタフェースの種類や配置も注目したい。

従来のUSB Type-A(左)と最新のUSB Type-C 3.1(右)ポート。まだ少数派だが、一部ではUSB Type-AやmicroUSBの代わりに搭載している機種もある。
従来のUSB Type-A(左)と最新のUSB Type-C 3.1(右)ポート。まだ少数派だが、一部ではUSB Type-AやmicroUSBの代わりに搭載している機種もある。
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 パワーのあるメインのパソコンを持っていて、サブマシンとして使う場合は低価格機も視野に入ってくる。処理能力の高いCore M系のマシンなら快適だが、Webや動画の閲覧、メールやSNSなど、スマートフォン延長として情報の閲覧メインに使うなら、リーズナブルなAtom搭載機でも十分。予算が余れば、高速無線LANルーターなど周辺機器の充実を図ってもよさそうだ。

 ビジネス用途で使う場合は携帯性や拡張性に加え、堅ろう性やバッテリー駆動時間、ペンやキーボードなどのオプションにも注目したい。LTE通信対応や強力なセキュリティーに対応した「Windows 10 Pro」モデルやセキュリティーチップを搭載した法人向けモデルも選択肢となる。

キーボード付きカバーと組み合わせることでノートパソコンとして使える。キーのサイズや配置も機種選択の重要なポイントになる
キーボード付きカバーと組み合わせることでノートパソコンとして使える。キーのサイズや配置も機種選択の重要なポイントになる
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