読書好き、マンガ好きの筆者は、最近はもっぱら紙の本より電子書籍だ。大抵はAmazon.co.jp(以下Amazon)のKindle本コーナーで本を買っている。買った本は、Kindle端末やスマートフォンやタブレット、パソコンのKindleアプリで読む。

 青春時代は、ため込んだ本で自宅の床が抜けかけたほどの本好き。でも今は電子書籍中心で場所も重量も食わないのが、一抹の寂しさを感じながらも気に入っている。

 AmazonのKindle端末に関しては、発売当時から何台か買い替えて今に至っている。今愛用中なのは現行モデルの「Kindle Paperwhite」だ。

容量8倍の「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」が発売

 Kindleに関しでは、このコラムで何度もレビューを重ねてきた。今の「Kindle Paperwhite」は紙に近い電子ペーパーで長時間読んでいても目が疲れにくく、バックライトを備えているため明かり要らずでどこでも読める、スマホなどのほかの端末に比べて電池の持ちが段違いで良い(仕様によれば電池の持ちは「数週間」。「明るさ設定10、ワイヤレス接続オフ、一日30分使用」の場合)のが気に入っている点だ。

 一方、Kindle端末について不満なのは、ストレージの容量が少ないこと。

 Kindle本は基本的に、容量無制限にクラウドに保存され、読みたいときに端末にダウンロードして読む仕組みとなっている。筆者の所有するWi-Fiモデルは、Wi-Fi環境でダウンロードしなければならず、外出時の持ち出しなどに備えて、読む本をあらかじめダウンロードしておく必要がある。常時、多数の本、願わくば全ての蔵書を入れておいて、好きなものをチョイスして読めたらいいなと思うが、ストレージには限りがある。

 筆者は文字の本も読むが、コミック(マンガ)も多数読む。実は文字の本なら大きくても数百KBなので、筆者のKindleの4GBのストレージ(2GBから4GBに仕様変更されたときにすぐ買い替えた)で数千冊は保存できることになる。これなら蔵書のほとんどを入れておいて「いつでもどこでもマイ本棚」状態が実現できそう。ところが、コミックはそういうわけにはいかない。コミックの容量は、1冊数十MB~大きいものは百MB近くもある。文字だけの本の50~100倍程度の容量を食う。となると、4GBのストレージでも、100冊入るか入らない程度。コミック好きにとっては、ストレージの容量不足は深刻なのだ。

 ところが最近、筆者の所有するKindle Paperwhiteに「マンガモデル」が増える(日本限定、10月21日発売)と聞いて、筆者は小躍りした。容量はなんと現行モデルの8倍である「32GB」だ。