以前本連載で、ワンプッシュで買い物ができるAmazonのデバイス「Dash Button」(ダッシュボタン)について「ボタンひと押しで日用品が買えるAmazon Dash Button、使って分かった課題と期待」という記事を書いた。

 Dash Buttonは、ストックが切れそうな頃にボタンを押せば「お急ぎ便」で商品が届くという小型デバイスだ。

Amazon Dash Button
Amazon Dash Button
(撮影:青木 恵美、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 筆者は3つのDash Buttonを所有している。最初は壁や洗濯機、キッチンの流しの近くに貼っておこうと考えたのだが、家族が気を利かして押してしまうことを避けて、仕事場の机の引き出しにしまってある。ゆえに注文は、わざわざ仕事場の机の前まで行って、引き出しからボタンを出して押す、という作業が必要になる。

 Dash Buttonで2回目の注文をする機会は、なかなか訪れなかった。柔軟剤や台所洗剤が予想以上に大容量で、結構長持ちしていたのだ。それらがやっと尽きて、そろそろ2回目の注文をしなきゃ、と思ったタイミングで、日本で「バーチャルダッシュボタン」のサービスが始まった。2017年8月23日のことである。

 バーチャルダッシュボタンは、スマートフォン用Amazonアプリにある仮想的なDash Buttonである。ツータップで注文が完了する。物理デバイスをたくさん管理しなくても済むし、基本的に押すのは自分だけなので、ほかの家族が押してしまって困ることもない。そのうえ、自分のよく買う商品を好きにボタンに登録できる。いいことづくめだな、と思った。