IT機器の使用歴が長く、しかも様々な機器やアカウントを多用する筆者は、不正アクセスなどのトラブルに見舞われた経験もある。以前、筆者のGoogleアカウントに、筆者のいるはずのなさそうな場所からのアクセスが相次ぎ、Googleから連絡が来たことがあった。

 その際は、アカウントにアクセスがあっただけで実際にログインされたわけではなかったが、Googleのアドバイスに従って、パスワードを定期的に変更する、などの対策をとって事なきを得た。

情報を守るなら2段階認証、でも、SMSでの認証コードが面倒

 そのときダンナから「Googleの2段階認証を使うと安全だよ」と言われ、筆者は早速使ってみた。Googleの「2段階認証プロセス」は、2011年から始まった制度。有効にすると、ログインの際にユーザー名とパスワードに加え、登録した電話番号にテキストメッセージなどで送られてくる認証コードを入力しないとアクセスできない。これを設定すれば、パスワードの解析などではログインできないこととなり、セキュリティはかなり強化される。

図1●Googleの設定画面で2段階認証プロセスを設定する(パソコンのChromeの場合)
図1●Googleの設定画面で2段階認証プロセスを設定する(パソコンのChromeの場合)
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 ところが、筆者の携帯電話番号は、以前からSMSが届きにくいトラブルをずっと抱えていた。友人などからのメッセージはまあまあ届くが、海外から認証コードなどの用途で届くSMSが、問題なく届くことがあれば、全く届かないこともあったり、中にはひどく遅れたタイミングで届くことなどもあり、非常に心もとない。音声メッセージで受け取るなどの代替方法もあるが、やはりSMSが気楽。何で届かないんだ、と、イライラし、ちょっと使っただけでオフにしてしまった。

スマートフォンを使用してログインできるように2段階認証を設定する

 最近になって、とあるほかのアカウントにアクセスできないことがあった。それはサービス側のサーバーの不具合が原因らしく、不正アクセスではなさそうでほっと一安心ではあったのだが、これを機会に以前の(不正アクセスされそうになったときの)不安な気持ちを思い出し、対策を講じなければ、と筆者は思った。

 そのうえ、これだけスマートフォンが普及している現在では、どこかに端末を置き忘れたり、端末が第三者の手に渡ったりなどの「もしも」を想像すると、さらに不安でたまらなくなってしまった。