今年の2月ごろ、家のブロードバンド回線を光コラボ(光コラボレーション、以下略、NTT東日本・NTT西日本が提供している「フレッツ光」の提供を各事業者が受け、フレッツ光の速度・品質はそのままに各事業者が独自のキャンペーンや施策をプラスした新しいインターネット接続のこと)に転用、モバイル回線のMVNO化に加えて、ずいぶんな通信費用の節約に成功した。そのあたりのいきさつは以前このコラムに書いた。

図1●筆者が今年の2月から契約している「IIJmioひかり」のページ
図1●筆者が今年の2月から契約している「IIJmioひかり」のページ
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 コラムでも触れたが、回線を「フレッツ光ネクスト+So-Net」からインターネットイニシアティブ(IIJ)の光コラボ「IIJmioひかり」に替えてすぐ、回線速度の低下が気になった。具体的には、下り100Mbps/上り400Mbps程度から、上り/下りともに50Mbps程度に下がってしまった感じだった。

 その程度の速度が続いたなら、安くなったことを加味すればあまり不便と感じなかったと思うが、IIJmioひかりを使っていくにつれ、時間帯などによって時折、Webブラウザーのページの読み込みが遅い、ストリーミングビデオの品質が落ちたまま、ゲームの操作にいちいち待たされる、ファイルのダウンロードやOSのアップデートにかなりの時間を要する、など、使いづらいと感じる事態がどんどん増えてきた。

 そんなときに回線速度を測ってみると、特に下りの速度が出ていない。数Mbps、下⼿をすると1Mbps未満というとんでもない遅さのときもあり、数字を⾒て改めて、驚いた。

 曲がりなりにも光ファイバーのギガビット回線なら、下りの数字で数百Mbps、遅いときでも数十Mbps出ていて当たり前。それがスマホのLTE回線よりも下手をすれば遅いのである。上りの速度は数十Mbps~百Mbpsくらい出ているが、普段の使い勝手は「下り速度」に大きく依存する。

 筆者としても、原稿を書くのに様々な調べ物をするが、有線LANでつながったデスクトップPCで、Webブラウザーの画面がタラタラと描かれるのが目視で分かる。そんな事態はインターネットを使い始めのころ以来だ。

 時間帯で⾔えば、昼休み近辺、⼣⽅から夜中すぎまで落ち込みが激しい。最近、MVNOのモバイル回線は、そのあたりで落ち込むことが多く、原因はユーザーが集中するトラフィックといわれている。それと同じことがブロードバンド回線にも起こっているのだろうか。