スマートフォンなどの携帯端末が三度の飯より好きな筆者は、命の次に大切な(!?)スマホについて、昔は画面のガラスが傷付くのを恐れて、様々な画面保護フィルムを貼って対策したものだった。

スマホのガラスが傷付いて、心も大きく傷付いた

 ところが、筆者が不器用でフィルムをうまく貼れないことや、フィルムを貼ったことで指の滑りが悪くなったり、反応が鈍く操作がしにくくなったり、画面の色が変わって見えるなどの気がして不愉快になり、剥がしてしまった。それからいくつかのフィルムを試してみたが、満足がいかず、これにこりてフィルムを貼るのはやめ、素のガラスで使うようにしていた。

 こうして、ここ2~3年筆者とダンナはフィルムなしでスマホを使っていた。ところが、少し前、サブスマホとして使っていたZTEの「Blade Vec 4G」の液晶画面のガラスに、小さい引っかきキズが2カ所あるのに気付いて、すごくショックを受けた。お安い機種だけに画面を覆うガラスもあまり堅牢ではなかったのかもしれない。

 スマホは大事に扱っていても、カバンやポーチ、ポケットなどにほかのもの、つまりほかのスマホ、モバイルバッテリー、ケーブル、カギなどを、つい一緒に入れてしまったりもする。そうして一緒に入れたもの、特にとがった金属によって、キズが付いてしまったと思われる。

 画面が点灯しているときはほとんど気にならないキズとはいえ、ロックを解除しようと黒い画面を見るたびにキズが気になり、心が痛んだ。

 筆者よりは物を大切に使うダンナは、当時使っていたiPhone 5sについて「iPhoneは高級なガラスを使っているので、フィルムを貼っておかなくてもZTEのようにキズは付かないよ」などと言っていたのだが、ある日外に出たときに、iPhoneのガラスを太陽に向かって透かしてみて青くなっていた。「これ見てよ」と、画面を指差す。「小さいキズがいっぱい。こんなにキズ付いちゃってるんだ。ショックだよ」とうなだれていた。

 その後、筆者がネットオークションで入手したiPhone 5cの画面には、前の持ち主が「ガラスフィルム」(正式には「強化ガラスフィルム」)を貼っていた。

 ガラスフィルムは、一般的な樹脂性のフィルムとは違い、本物の強化ガラスを薄くして貼る仕組みになっている。そのガラスたるや美しく堅牢、めったに傷も付かず、スマホの画面を守るのだ、との触れ込みだ。ところが、当時ガラスフィルムは高価だったのと、前述のようにフィルムにはこりていたので、購入して使ってみたことはなかった。

 ところが偶然にも、中古端末でガラスフィルムを体験することになった。今まで貼ってきたフィルムに比べてかなり厚いことに驚いたものの、素の画面よりも色が美しく見えた。指の滑りや操作の反応も良く、これはいいなと思ったわけだ。

新しいスマホにガラスフィルムを導入

 筆者は、少し前、新しいAndroid機であるファーウェイの「honor6 Plus」を入手したときに、新しいスマホの画面は何が何でも傷付けたくないと、清水の舞台から飛び降りたつもりで高価なガラスフィルムを購入して対策することを決心。フィルムを貼る作業を2度とやりたくないのは山々だが、愛するスマホの画面も守りたい。不器用な上に、小心者なのでその高価さにびくびくしていた。