スマートフォンでのコミュニケーションは、最近ではテキストメッセージや、データ通信を使ったIP電話で済ませるような方向になってはきているものの、ガラケーを使っている人への連絡や固定電話への連絡には、従来の携帯電話の音声回線が必須かなと、筆者は最近つくづく思う。

MVNOでも電話の掛け放題サービスが増えてきた

 一時期、筆者は、月に何本かしか電話を掛けない生活を送ってきたが、最近は母への細かな連絡をはじめ、ガラケーユーザーの従姉・従兄たち、少し前に再会した旧友への連絡などで、携帯電話回線を使う機会が格段に増えてしまった。

 ところで、携帯電話の通話料は「30秒20円」とかなりの高額だ。3分の会話がなんと120円、30分で1200円。たくさん電話をかける場合、とうてい定価ではやってられない。こうなると、一定額で電話が話し放題になる「掛け放題サービス」の契約が視野に入ってくる。

 音声電話の掛け放題といえば、これまではキャリアの天下。そのためにキャリア回線を契約している人も多かった。ところが、最近ではMVNOサービスでも、音声電話回線向けの掛け放題サービスが続々と開始されている。

 筆者の契約しているIIJmioでは、半年ほど前から音声電話の契約者向けに掛け放題サービス「通話定額オプション」が始まった。誰とでも3分/家族(同一契約者名義間の国内通話)と10分までの掛け放題が月額600円、誰とでも5分/家族と30分までの掛け放題が月額830円という2つのコースで提供されている。このサービスが始まったのを機会に、ダンナ、母、筆者という家族の携帯電話回線をIIJmioで賄うようにした。

IIJmioの通話定額オプションの商品ページ。最近はMVNOの掛け放題サービスも増えてきた。
IIJmioの通話定額オプションの商品ページ。最近はMVNOの掛け放題サービスも増えてきた。
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 こうした掛け放題サービスは、MVNO各社で続々と開始されているが、実はどれも、サービスを行う会社の音声SIMの契約者のみが対象。なので、選べるサービスには限りがある。

 このIIJmioの掛け放題は、最初は誰でも3分家族と10分のコースを3人分契約しようと思った。しかし、3人で月1800円の費用がもったいなくて、今は母だけの1人分の契約に減らしてしまった。