先日のコラム*1で、仕事や家族などでの音声電話の必要性から、キャリアのガラケー用話し放題プランを契約していると述べた。この契約は母のお下がりのガラケーを使っていたが、古いため使い勝手が悪いのと電話の音声が聞き取りづらいのとで、SIMカードを余ったAndroid(FREETELブランドのSAMURAI MIYABI)に移して使っていた。

リーズナブルなガラケーの話し放題を使いつつ、データ通信もできれば

 ところが、ガラケーSIMを入れてしまっているので、モバイル通信が使えない。電話を掛けたり受けたりしたついでにメールやニュースやSNSのチェックもしたいと思い、不便に感じ始めた。もちろんiPhone SEやファーウェイのhonor 8も持ち歩いているから、それらを取り出せば済むのだが、面倒なので何とかならないか、と、考え始めていた。

 これも先日のコラムに書いたが、SIMスロットを2つ備えていて、両方のスロットで待ち受けできる「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)」端末が気になっていた。これを使って上記の要望を実現したい、と思ったわけである。

 昨年(2016年)半ばあたりに、気になって使いたいとDSDS端末を探したことがあった。当時、国内で使える端末はモトローラの一機種「Moto G4 Plus」しかなく、入手も困難だったため、諦めた。ところが最近では、SIMロックフリーのDSDS端末がいくつか出てきていて選択肢は広がっている。

 DSDS端末は、モトローラやASUSTeK Computerの「ZenFone 3」などがポピュラーらしい。筆者の頭にすぐ浮かんだのは、今持っているファーウェイのhonor 8をMate 9に買い換えれば、というアイデア。Mate 9はDSDS端末なのだ。ところがMate 9は、ライカと共同開発したダブルレンズカメラ搭載の高級機。高価でいろいろと決心が必要なため今回は見送ることにした。

 そこで筆者が目を付けたのが、NTTレゾナントが発売している「g07」(グーマルナナ)というAndroidスマホだ。1万9800円というお手頃価格ながら、オクタコアCPU、メモリ3GB、フルHDディスプレイ、指紋認証搭載、Android 7.0保証などなど、なかなかのスペック。これがDSDS対応というのだから、手に入れるしかないと思い、早速注文した。

初めてのDSDS端末、その大きなデメリットに気づく

 届いた「g07」は、コヴィア・ネットワークスの端末だ。以前このメーカーの端末を使っていたことがある。スロットに早速SIMカードをセットアップ。マニュアルにある通り、SIMの組み合わせパターンは、「音声+データ×音声」、「音声のみ×音声のみ」、「音声(+データ)」(どちらかのスロットのみ使用)の3パターンとある。

届いたg07のパッケージ
届いたg07のパッケージ
[画像のクリックで拡大表示]