S3にログファイルを保存しようと考えるユーザーは多い。しかしS3へアップロードしたファイルには、テキストであろうと追記ができない。一つのファイルに次々とログを追記していく用途には使えない。

 どうしてもS3上のファイルに追記するには、S3からファイルをいったんオンプレミス(自社所有)環境のサーバーなどにダウンロードして追記し、S3に再度アップロードする。しかしダウンロードと再アップロードの時間などを考慮すると、現実的ではない。

つまずき対策

 S3にログを保存するのであれば、ログを1件ずつ別ファイルにするのがよい。

ここにも注意

 S3のオブジェクトへのアクセス記録は、S3上にログファイルとして残せる。このログファイルは課金の対象になり、サイズが膨らむと高額な費用が発生する。

 費用を抑えるには、一定期間経過したら自動的にログファイルを削除する機能を使うのが一つの手。長期間にわたってログファイルを保存するなら、安価なストレージである「Amazon Glacier」に自動移動させる設定も可能だ。

横倉 健大郎
サーバーワークス クラウドインテグレーション部 技術二課 課長
AWS歴7年のITエンジニア。オンプレミス環境からAWS環境への移行業務に数多く従事。