Amazon S3(Simple Storage Service)を使用するには最初に、オブジェクト(ファイルとその管理データ)を保存するバケットを作成する。このとき、誤ったリージョンを選択してしまい、通信に遅延が発生しがちだ。リージョンとはAWSで使用可能な地域の単位で、一つのリージョンに複数のアベイラビリティーゾーンが存在する。
選択ミスが起こるのは、リージョンを選択するプルダウンメニューで、デフォルト値が米国になっているためだ。変更しないと、バケットが米国に設置され、日本の拠点からの通信が遅くなる。
つまずき対策
バケットの作成後に、リージョンを変更することはできない。対策としては、バケットの作成時にリージョン選択を忘れないようにするしかない。
S3をサーバーOSのファイルシステムにマウントするツールがあるが、突然マウントが解除されることがある。S3はhttp/httpsで通信することを前提に設計されたサービス。原因不明でマウントが解除されても仕方がない。ファイルシステムにS3をマウントさせることは基本的にお薦めしない。使用する場合も、重要な業務システムには使わないようにしたい。
サーバーワークス クラウドインテグレーション部 技術二課 課長