マイクロソフトのクラウドMicrosoft Azureのデータウエアハウス(DWH)サービス「SQL Data Warehouse」では、復元ポイントからSQL Data Warehouseの新しいインスタンス(サーバー)を作成することができる(図1)。

図1●復元ポイントから新しいインスタンス(サーバー)を作成
図1●復元ポイントから新しいインスタンス(サーバー)を作成
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 復元ポイントから作成した新しいインスタンスには、元のインスタンスと同じユーザーが存在しているように見える(図2左)。しかし、ログインアカウント情報が格納されているSYS.DATABASE_PRINCIPALを確認すると、ユーザーが存在しない(図2右)。実際にそのユーザーで接続しようとすると、ログインできない旨のエラーが発生する。

図2●復元ポイントから作成した新しいインスタンスのユーザー情報
図2●復元ポイントから作成した新しいインスタンスのユーザー情報
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つまずき対策

 この問題を解決するには、サーバー管理者アカウントでログインして、インスタンス全体のアカウントやエンドポイントなどを管理するmasterデータベースに接続し、該当する既存ユーザーを削除(図3)。改めてSQL認証方式のユーザーを作成する。

図3●既存のユーザー(ここではtestuser)を削除し改めて作成
図3●既存のユーザー(ここではtestuser)を削除し改めて作成
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小田島 哲也
インテリジェンス ビジネスソリューションズ システムソリューション事業部 クラウドソリューション部
Microsoft系の技術をメインにしたアプリケーション開発案件に長年従事。Azureの黎明期より、Azureに関する業務に携わる。現在は、AzureやOffice 365の導入コンサルを中心に、アプリケーション開発案件だけでなく、インフラ構築案件にも関わる。