仮想マシンサービスのVirtual Machines では、インスタンスサイズごとにスペックが決まっている。例えばStandardレベルのA3では、4コアのCPU、7GB のRAM、285GB のディスクといった具合である。ユーザーはインスタンスサイズを選べるが、スペックをカスタマイズすることはできない。

 Virtual Machines のインスタンスサイズを選ぶときに見落としがちなのが、NICの枚数である。オンプレミス環境では、フロントエンド、バックエンド、管理用ネットワークにそれぞれ1 個のNIC を使うことがある。しかしVirtual Machinesのインスタンスサイズによっては、NICが1個あるいは2個しかない。

つまずき対策

 Virtual Machines では、インスタンスサイズによってNICの枚数も規定されている。例えばStandardレベルのA3ではNICが2個だ。インスタンスサイズを選ぶときに、必要なNIC の個数を確認したい。

 なお、複数のNICを持つVirtual Machines インスタンスを作成するときには、事前に仮想ネットワークを用意することも忘れてはならない。複数のNICを持つVirtual Machinesインスタンスは仮想ネットワーク上に構築しなくてはならないからだ。

千賀 大司
FIXER 研究開発部 ジェネラルマネージャー
金融・証券を中心に多様な企業のビジネス拡大やFinctechをクラウドで推進。日経BP社主催のセミナーで機械学習を教えるほか、データ分析やAI開発分野もリードしている。