本来、Virtual Machines のインスタンスサイズは、Aシリーズから高スペックのD シリーズやDv2シリーズに変更できる。しかしVirtual Machines のインスタンス作成時の設定次第では、あとで変更できない場合がある。

 現状のAzure のデータセンターには、Aシリーズのみが動作する物理サーバークラスターと、AシリーズだけでなくDシリーズやDv2シリーズも動作する物理サーバークラスターが存在する(図1)。Virtual Machines のインスタンスを、Aシリーズのみが動作する物理サーバークラスターに作成すると、D、Dv2シリーズに変更できない。

図1●Azure データセンターのサーバークラスター構成
図1●Azure データセンターのサーバークラスター構成
[画像のクリックで拡大表示]

つまずき対策

 Virtual Machines のインスタンスを作成する際に、DシリーズまたはDv2シリーズを選び、作成完了後にAシリーズに変更すればよい。

 Aシリーズのみが動作する物理サーバークラスターにVirtual Machines のインスタンスを作成してしまった場合、それを削除してDシリーズまたはDv2シリーズのインスタンスを作成するしかない。

小田島 哲也
インテリジェンス ビジネスソリューションズ システムソリューション第2事業部 クラウドサービス部
ソフトウエア開発者(.NET)。Microsoft系の技術をメインにしたシステム開発案件に長年従事。2011年、Azureと出会う。現在は、AzureやOffice 365の導入支援を中心に、システム開発案件だけでなく、インフラ案件にも関わる。