仮想マシンサービスのEC2 では、インスタンスの稼働中であっても簡単にOS イメージのAMI(Amazon Machine Image)を作成できる。例えば稼働中のWeb サーバーと同じ構成の仮想サーバーが必要になったときには、AWS マネジメントコンソールから、稼働中のWeb サーバーを指定することでAMI を作成できる。
このとき特に指定しない限り、AMI 作成時にその基となるEC2 インスタンスが自動的に再起動してしまうので注意が必要だ。これもAWS の仕様である。再起動する理由は、AMI 作成時にデータの整合を確保するための処理が必要になるためのようだ。
もちろん、再起動中はEC2 インスタンスにアクセスできない。少しのダウンタイムも許されないシステムならば問題になる。
つまずき対策
AMI 作成時に再起動しないようにするには、「no reboot」というオプションを有効にする。この設定にすれば、AMI 作成時にEC2インスタンスは再起動しなくなる。
ただしno reboot に設定したからといって、どんなときでもAMI を作成して問題ないというわけではない。AMI の作成(正確にはEBS のスナップショット作成)はディスクアクセスがない状態であることが推奨されている。なるべくディスクアクセスがない時間帯に作成するべきだ。
サーバーワークス クラウドインテグレーション部 技術二課 課長