全4回にわたって、デザインの基本を押さえる本特集。第3回は、具体的なデザイン例を見ながら、分析と戦略を基に「情報設計」されたデザインとは何かを考えていきます。ビズリーチ クリエイティブ部が作成したデザイン事例を題材に、いいデザイン、わるいデザインとその理由を、クイズ形式で学んでいきましょう。

本連載のタイトルデザイン、どっちがいい?わるい?

 この事例は、本連載のタイトルデザイン。どちらが、よりいいデザインだと思いますか?

こちらがA
こちらがA
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こちらがB
こちらがB
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 正解は、B。

 Bは真ん中に配置された「見極め力をつける」というタイトルが、目にパッと飛び込みます。暖色・寒色に上下から挟まれることでタイトルが引き立ち、「コントラスト」が効果的に適用されているのです。また◯・✕のイラストが反復して使用され 、デザイン全体に統一性が生まれていることが分かります。

バナー広告その1、どっちがいい?わるい?

 次の事例はバナー広告です。

こちらがA
こちらがA
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こちらがB
こちらがB
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 正解は、B。

 Aはすっきりしたデザインですが、「この広告は誰をターゲットにしているか」を考えることがポイントです。

 この広告は、「企業の人事・採用担当者」をターゲットに、採用方法のノウハウを伝えるためのものです。Aはサラリーマンのイラストが大きく、ビジネスパーソンなら誰でも、自分がターゲットだと思ってしまいます。

 一方、Bは「優秀な人材」「採用」という、人事・採用担当者が興味を引くキーワードを強調しており、伝えたい内容とターゲットが明確です。デザインとはきれいにまとめるだけではなく、誰に何を伝えるかという情報設計が大切なのです。